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豚そば@月や東京・渋谷区広尾

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写真: 豚そば@月や東京・渋谷区広尾

写真: とんこつラーメン・ネギ多め@無鉄砲東京中野店・中野区沼袋 写真: 手打ち中華そば@金町製麺・葛飾区金町

豚そば 月や東京
  渋谷区広尾5-4-16 Gems広尾2階

 昨年の7月オープンというからほぼ1年が過ぎているが、お店の入るビルは未だにGoogleMapに掲載されておらず、お店のありかを示すマークは別の場所に置かれていたため、しばらくお店を見つけ出すことができなかった。縦に長いビルの2階に、9店舗が間仕切り無しに出店していてフードコートにも似ているが共通の客席はなく、それぞれのお店がカウンター席や少数のテーブル席を設けて応対するという新しいスタイルのフードフロアだった。その一角に出店していて、平日の開店直後の11時40分ごろに着くと既に満席の上、4名が待っていた。ラーメン屋なのに、客層は正に性別、年齢を問わずといった感じで、小学生らしい女の子から、ビジネスウーマン、ネクタイ姿のビジネスマン、さらには老後を楽しんでいるような夫婦まで非常に幅広い。メニューのうちメインは豚そばとそのチャーシュー麺バージョンの豚豚そばのみで、アラカルトとしてゆでモツ、よだれ豚、黒豚焼売等があって、それらを頼んでいる人が多かった。アラカルトはアルコールのお供として次の楽しみに取っておくこととして豚そばのみを注文した。800円。
 しばらくして配膳されたトレーには、チャーシューが載った麺の丼と、博多万能ねぎのような小ネギを木口切りにしたもの及び8等分したカボスを載せた小皿がセットされていた。ということは、最初はネギ無しで、次いでネギを加え、最後はカボスを絞ってという3段階で食べよということだと瞬時に理解したが、卓上に置いてあった慣れていない人向けの「おすすめの召し上がり方」にもそのように記載されていた。麺は緩く波打つ中細麺。茹で加減は聞かれなかったのでお任せだが、博多ラーメンでいうところの「ふつう」の硬さで、軽く歯応えがあってややモチッとした食感に仕上がっていた。厨房に積まれた麺箱を見ると「博多製麺処」、[福岡県産ラー麦使用麺」と印刷されていて、福岡の製麺所のこだわり麺を仕入れていた。スープはなかなか見かけない塩味の豚骨清湯。豚骨清湯なら長野や群馬でも何度か食べたことはあるが、塩味の清湯はたぶん初めてだと思う。獣臭は当然なく、一方で、これまで経験した豚骨清湯と比べると、旨味は不満の無いレベルだが豚骨が持つ力強さがほとんどなく、やさしいあるいは大人しい味わいで、こりゃ女性受けするわと思った。麺量は博多系のラーメンらしく100gぐらいだと思われ、あっという間になくなりそうになったので早めに替玉をコール。150円。今度はカタ程度の茹で加減で、奥歯で受け止める歯応えがあり、ややボソっと感が出ている。小ネギを加えるとよりマイルドな方向へ移行。さらにカボスを絞ると、もはや獣感は消え去り鶏スープとの区別もつかない状態になった。チャーシューはバラ肉ストレートの小ぶりなものが3枚。赤身では肉の旨味が、脂身は甘さがそれぞれ味わえるが、なにぶん小さいのが上品すぎる。
 面白い一杯だったが、背脂チャッチャ系を「給油!給油!」と嬉しがって好むオッサンには1度の経験で十分だ。

・お気に入り度:〇

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