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特製中華そば@さわ・板橋区中板橋

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写真: 特製中華そば@さわ・板橋区中板橋

写真: つけめん(ごま)・中@彩華・江東区住吉 写真: 赤酢酸辣湯麺@たけくま・港区赤坂

中華そば さわ
  板橋区中板橋25-13

 平日、温泉に入る前に昼食のために立ち寄った。11時15分にお店に着くと8人ほどが並んでいたものの、想定よりは少な目で少し拍子抜け。カウンター6席の小さなお店だが店主さんのワンオペのためそれなりに時間がかかり、着席するように促されたのは11時45分と、ちょうど並び始めて30分後だった。その少し前に、店内からの店主さんの指示で食券は購入していた。ノーマルな中華そばが650円に対し特製は+250円で、ネット情報によると、味玉、肩ロースチャーシュー2枚に肉ワンタン2個がプラスされるようなので、その内容なら特製はお値打ちと思えたたのでそのボタンをポチっとな。900円。
 麺はストレートの中麺。最近の人気店では珍しいやや軟らかめの茹で加減だが、ほどよい歯応えがあり軽めのザクッ、モチッとした食感が楽しめる。加水率がやや低めの麺のようだ。後述するようにスープがしっかり味なので今回は分からなかったが、もし淡い味わいのスープなら小麦の風味も感じられる美味しい麺のような気がする。帰宅後ラー本を見ると、三河屋製麺の麺だそうだ。やはりと納得だ。スープは、まず醤油がキリッと効いていて、出汁は鶏に煮干し、節系。動物系と魚介、そのどちらかが目立つわけではなくバランスが非常に良い。それぞれが相手を引き立てているような感じがする。色は濃いものの塩加減もジャスト。そこに鶏油らしい香味油を適量浮かべ、コクと魚介に負けない風味を演出している。また、醤油も複数をブレンドしているのだろう。風味はしっかりしているが、ツンツンとがったところがないし酸味も感じない。これは相当の腕前だ。昔ながらではなく、かといってどこか尖ったところがある今風でもない、ある意味、平成以降の王道をいく東京醤油ラーメンではないだろうか。具材のチャーシューは肩ロースが2枚に、モモらしきものが1枚。いずれも周りは食紅で色づけられていて、かなり厚めにカットされている。肩ロースは、軟らかいのに旨味が強いのには驚く。それに比べるとモモは少し締まっているが、逆にしっかりと噛んでいれば旨味がじゅわーっと出てきて、肩ロースとは違う美味しさがある。とにかく、どちらもメチャ旨。3個のテルテル坊主型肉ワンタンは、すりおろしではなくみじん切りで、しかも控え目ではなく存在を主張するかのように、断面を見れば複数個所に姿が見えるショウガが強めにプンプン香る。点心でこれを出されると、ちょっとなという気が間違いなく起きるだろうが、しっかり味のスープとでは埋没せずに自己主張していて違和感は全くない。味玉は少し小さめだが、ゼリー状になった黄身がねっとり濃厚で美味い。メンマは味付け、特有の風味とも薄めで食感はシャキジャキ。
 このお店には女性の単独客が何人も食べに来ていた。ラーメン店では珍しい光景だが、何が女性客を引き付けるのかオッサンには分からなかった。なかなか来ない23区北西部だが、この後天然温泉にも入浴して十分に英気を養った。

・お気に入り度:◎

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