深だし中華そば(中)@深だし中華そば・江戸川区平井
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駅ラーメン 深だし中華そば
江戸川区平井3-30-35
つけめんTETSUの創業者にして現在は伊蔵八やナポレオン軒を経営するとともに、多くのラーメン店のプロデュースもしてきた小宮一哲氏が昨年9月にオープンさせたお店。ナポレオン軒のような太麺を煮干し主体のスープで食べさせるが、その際、出来るだけコストを省くことを意識したと聞く。そのため、ノーマルなメニューでも1000円を超えるお店が増えている中、ネギしか載らない麺量150gのかけ中華そば(小)は何と590円、チャーシューとメンマが載って麺量200gの深だし中華そば(中)でも790円と何とも財布に優しい値段だ。平日の11時半少し前に訪れるとカウンター8席のうち4席が埋まっていて、そのうちの2席は中年女性の2人連れとラーメン屋ではかなり珍しい景色に出会えた。入店してすぐ右側に小型券売機があり、前述の790円のボタンをポチっとな。
カウンターに座って厨房を眺めていると4分50秒かけて麺を茹でていたが、それでも席に座ってからは7分余りで配膳された。目の前に置かれた丼からは節系のような魚介の香りが立ち上って食欲がそそられる。麺は緩いウェーブが付いた太麺。麺肌はツルッと、噛むとしっかりした歯応えがあってシコシコで食感は強めだ。説明書きによると、濃密なスープとのバランスを考えて硬めに茹で上げているとのことだ。スープは、立ち上る香りとは少し違って煮干し主体で節系がサポート、動物系が黒子となって魚介をしっかりと下支えしているといった感じだ。このように煮干し主体ではあるものの、煮干し特有の臭みや苦味、えぐみといった変態ニボマニアだけが泣いて喜ぶ要素は上手に排除されている。このため、わずかにざらつきがあってごく緩いとろみがあっても初心者でも受け入れられる味わいに仕上がっていて、魚介の香り高い実に美味しいスープだと思う。店内の一角に段ボール箱が積んであったので見てみると、それぞれには「鰹削節」、「千葉県九十九里産煮干し」、「鳥取県境港産片口煮干し」、「広島県産片口煮干し」といったことが書かれていて、煮干しも複数産地のものをブレンドして使用しているのが分かる。チャーシューはバラ肉。少し締まり気味で、銘柄豚ではないため濃密or豊潤な旨味には欠けるが、メンマ共々コストを考えればやむを得ないだろう。
麺量が200gなので食べ応えは十分。麺はナポレオン軒と同じく伊蔵八の祐天寺店で打って運んで来ているのだと思うが、美味しい麺とスープなのでかけラーメンでも十分だと感じた。
・お気に入り度:〇
Albums: 東京のラーメン・その4
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