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MINOLTA XG-E

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写真: MINOLTA XG-E

写真: Kowa SE 写真: PENTAX P30T

2020年11月、秋葉原にある全国チェーンカメラ店のジャンクかごから1000円+税で救出した。電気系統には問題はなかったのだが、巻き戻しクランクと同軸に付いている電源・セルフタイマーの切り替えレバーがスカスカで、クリックボールがなくなっていた。前所有者が分解でもしたのかと思ったが、開けてびっくり玉手箱!原因は全く予想と異なり、本機の構造上の欠陥によるものであった。

本機は、軽量化のために意欲的にプラスチック化を進めたカメラで、上下のカバーのみならず、ボディ本体にも、プラスチックをかなりの部分で使用しているのだが、前述の切り替えレバーを支えている巻き戻しクランク軸受けまでもプラスチック化しているため、そこが破断して切り替えレバーが浮いたのがクリックボールがなくなった原因なのであった。とりあえず、スチロール樹脂用接着剤を使って軸受け部の固定を試みたが、何度も取れてしまい、試行錯誤を繰り返した。今のところ何とかくっついているものの、いずれまた取れるかもしれず、いささか心もとない。力の掛かる巻き戻しクランクの軸受けにまでプラスチックというのは設計としては問題であろう。

XG-Eを入手しようと思ったのは、ミノルタSRマウントが使える軽量なボディを探していたからである(X700を手放したことを本当に後悔している!)。本命はプレビューボタンの付いたXG-Sだったのだが、XG-Sはジャンクではなかなか見つからず、XG-Eで妥協した。XG-Eにはペンタプリズムが腐食しやすいという持病もあるのだが、本機にはそれがなかったことも、救出した理由の一つである。性能的にはこれと言ってみるべきものもなく、しかも、マニュアル露出時には露出計が作動しないという不思議な仕様なのだが、デザインが遠目にはXDに似ていて、格好いいのが気に入っている。

※装着レンズはMD ROKKOR 50/1.4(前期型)

タグ: カメラ

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